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急転直下と呼ぶにふさわしい展開は、果たして私にとって幸か不幸か。
「ほら、確かめてみろよ」
「分かったから、ドア閉めて」
「そんなもの、見られたってどってことないだろ?
とっくにもっと恥ずかしい姿、見られてんだから」
フンと鼻で笑うゼロさんの手から、プラスチック製のスティックを引ったくって、私は歯をむいて見せた。
「それとこれとは別!
いいから外で待ってて!」
乱暴に閉めたドアにもたれて、ふぅっと小さく息をつく。
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