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「あ、ありがとう!大丈夫?」
「敵から目を離しちゃだめクマ」
「グルァ!」
お姉さんが俺を気遣って起こそうとすると黒狼が飛びかかって来る。
間一髪の所で俺がお姉さんにダイブするようにして押し倒したので黒狼は勢い余って木にかじりつく。
「グルッ!?グ…!」
思いのほか牙が木に深く刺さったのか抜こうと必死になり、隙だらけの状態に。
「今がチャンスクマ!槍でラッシュ出来るクマ!」
「分かったわ!」
リュックから細い棒に巻きつかれた細いワイヤーを取り出しながらお姉さんにアドバイスした。
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