第1章

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「大丈夫、ちゃんと手加減するから♪」 「ひっ……」 喉の奥が変な音を立てる。 て、手加減……? どんな手加減ですか? と、本気で聞こうとしたところで、首筋をペロリと舐められた。 「ひゃんっ」 初めての感覚に思わずギュッと目を閉じる。 「やばっ、可愛すぎ、その反応♪」 そろりと少しだけ目を開ければ、捕食者のような目をしたコージ。し、知らなかった……コージの新たな一面を発見。 やった! って……ここは、喜ぶところ? なんて喜んでる場合じゃない、これってやばい状況だよね? キスだって…ついこの間、経験したばかりなのに……まだ……、心の準備が出来てない……緊張と、不安、そして、初めての事への恐怖。ドキドキと早鐘を打つ鼓動。 私の目に映るコージは、あたりまえだけど……、男の顔をしていた……
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