第1章

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呆然とその場に立ち尽くすこと5分。 ドンドンドン! 後ろのドアが叩かれて、大きく肩を跳ねさせた。 「シャワーの音が聞こえないんだけど、生きてる? 一人が無理なら一緒に入ろうか?」 ギャフン! い、一緒?! 驚き過ぎて変な声が出そうになった。 「だ、大丈夫、今はいるとこだから、一人で平気!」 「ふ~ん、それは残念。10分しても出てこなかったら、ドア開けるからね」 ギャァ~ 「わ、わ、わ、わ、わ、わかった」 慌てて、服を脱ぎ捨て、裸で飛び込んだ浴室。暑いシャワーを頭から浴びる。急げ、急げ、急げ、バババババッと超猛スピードで身体を洗う。 気持ちは焦るばかりで、この後に待ち受ける展開よりも、あと残り何分? が、気になって――、私の心はいっぱいいっぱいだった。
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