第1章

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そう心から願ったのに――、そう簡単に思い通りになんて、なるはずがなくて…… 「奥さんでもいいじゃん!」 と叫ぶコージに、 私は、コージって頑固だ……と理解した。 はい、知らなかった事、一つ発見。 奥さん、奥さん、奥さん、そりゃあ……そのネーミングも悪くないし、素敵だけど…… 「よくないっ! 奥さんは彼女の延長上だよ! 彼女が先! 私は彼女になりたいのっ!」 断言した私。不機嫌そうに私を見つめる黒い双眼。 「「……」」 無言で睨みあってる私達。 あれ? なんで、こうなった? さっきまでの甘い雰囲気はいずこ?
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