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半強制的? な感じで、ベッドにゴロンと倒される。続いて、するりと忍び込んできたコージが、私を後ろから抱きしめる。ギュッ。ギュッ、ギューッてな感じで。
耳元に感じるコージの息遣い。
「あ~、やっとつかまえた」
コージの安堵の一言に、
あぁ……いっぱい心配させてたのかも……
やっと私はそれを理解した。
「……ごめんね」
小さな声で謝ったら、
「こうやって一緒に寝るのっていいね♪」
コージが甘く囁いた。
「うん♪」
素直に頷いたら、
「結婚したら、いつもこうやって寝れるよ?」
と、甘い誘惑。
コージさん……結婚諦めてないんですね……
クルリと腕の中で振り返ると、すぐそこにコージの瞳があって、チュッと軽いキスをプレゼントした。
目を丸くしたコージに、一言。
「恋人同士でも、お泊まりすれば一緒に寝れるよ?」
ニッコリ笑顔で、そう告げる。
「実尋って、なかなか、落ちないね」
苦笑いのコージ。
「そっちこそ」
ニンマリと笑う私。
どちらかともなく顔を寄せ合って、唇を重ねた。
「「おやすみ」」
まだ、まだ、私たちの攻防戦は続く ようだ……
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