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今現在、碧さんと同じような起源を持つ親世代は、決して多くはないけれど、全く存在しないわけではない。
その気になりさえすれば、既に誕生している体外受精・代理母出産の“第一世代”に、精子なり卵子なりを提供してもらう事だって、できるはずだ。
そこに遺伝子レベルで相性のいい精子か卵子を掛け合わせれば、“第二世代”は簡単に造れる。
私は始めから“第二世代”の定義を、勘違いしていた。
つまり、碧さんが本当に求めていた研究対象、“第二世代”とは、クローン人間の子供。
(ゼロさんと私の子供だったんだ────!)
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