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『で、なに?この離れ具合。』
『……な、なんと…なく?』
『ケンカしたいの?俺の事怒らせたいの?……それとも。』
部長が、言葉をあえて区切った。
だから、私も海を見ていた視線を部長の横顔に向ける。
サングラスをカチューシャにして、おでこ全開になった部長の横顔は、困ったような怒っているような皺を眉間に寄せていて。
『それとも…なんですか?』
作られた沈黙に耐えられなくて、私から切り出した。
ケンカなんかしたくない。怒らせたくもない。
ただ……。
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