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『その顔で見つめたら、俺が止まらなくなるって知ってるんでしょ?』
指の背でそっと撫で上げられる私の頬。
『…し、知らっ『やっぱり、する?』
私の言葉なんてお構いなしに、部長がどんどん妖艶さを増していく。
『部長っ!』
誰か来ちゃうから…ここは会社だから。
『あーヤバい。俺が耐えられない。
今日は一緒に帰ろうか。下のコンビニに、定時過ぎ待ち合わせ。』
そう言ってから、部長は階下へ向かって軽快に下りていった。
私のドキドキはそのまま残されて。
一言でいえば、悪いことをしている気分。
こんなこと、誰にも言えない。
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