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『お疲れさまです。遠藤です。』 外出先から連絡をくれた遠藤部長は、他の企画部の人と話してから、最後に私に電話を回してきた。 『お疲れさまです。』 『特に変わったことはない?』 『はい。大丈夫です。来週の半ば、営業課との打ち合わせが入っていますが、これはご存知ですか?』 『あぁ、さっき直接連絡があったから知っているよ。ありがとう。それはそうと、例の件だけどね。客先との打ち合わせが決まったから予定してくれるかな。明後日の14時から、こちらから伺うことになっているからそのつもりで。』 まだ打ち合わせもしていないから、どんなものをデザインしていったらいいのか分からなくて当然なんだけど、なんとなくでもブランドのイメージや予想は立てておいた方がいい気がする。 その方が、自分が楽になるんじゃないかなって思って。 『部長、この後外出して直帰しても宜しいですか?客先のイメージや市場調査を兼ねて、外で纏めたいのですが。』 『あぁ、構わないよ。何かあれば連絡が取れるように社用携帯だけは持って出てください。』 まだ午後の太陽がある時間。 会社を出て、少し歩くとカフェが立ち並ぶ、世界的に名の知れた大通りに出る。 お腹が空かなくて、あまりランチを取らなかったから今頃お腹が空いてきて。 美味しいクロワッサンがある、カフェテラスに入った。
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