第1章

31/41
前へ
/41ページ
次へ
何?いまの。 変なの。 と思いつつ、その封書を母に渡した。 母と住んでいたコーポは、エレベーターは設置しておらず、一階の階段脇にコーポ全体の郵便受けが集約された形になっていた。 コーポは古く、銀色の郵便受けの宛名や号室は所々剥げていたり、抜けていたりしていたので、郵便屋さんが郵便物を間違えて入れてしまい、ちょいちょいこうゆうことが発生していた。 うちの郵便受けのすぐ上が、その姉妹が住む号室になっていた。 今回も、ただの入れ間違い。 いままでなら、気付いた時点で持ってきてくれてたのに、今日はこんな夜遅く。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加