第1章

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見る人によってはわかると思いますが、うちの家系は見た目では、韓国人とは一目ではわからない方だと思う。 いままでズバリ、私が在日だと言い当てられたのは、3人だけ。 そのうちの一人が、銀座のクラブでバイトしていたお店のオーナーでした。 スカウトマンにスカウトされ、一日体験を経て、ママに口説かれる形で入店したんだけど、その数日後に、オーナーに会うことになった。 挨拶をした時に、さらっと。 「僕と、多分同じかな?」 この一言で、何を示しているかすぐに私は分かった。 それから、勝手に親近感が湧き、東京を去るまで辞めることなく、一つのお店で長年勤めさせてもらった。
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