第1章

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何度か、食事にも連れて行ってもらい、オーナーにはとても良くしてもらいました。 最後のほうは、私は歳を取り、さらにはヘルプだったのにも関わらず、ずっとお店に置いてもらって。 不景気で人員整理が入ったときも、オーナーとママの計らいで私は減給も異動もなかった。 同郷のよしみってやつですかね。 オーナーの他にも、縁あって知り合った人が同じ在日だったり、ヨンは中国人だが私が在日だったこともあり、違う国籍の人とも何人か親しくなり、彼らと過ごす時間はとても有意義だった。 こんな感じで、成人してから、在日だったことで嫌な思いをしたことはない。 けど、小学校高学年から中学校三年間は私の人生において、本当に最低最悪などん底の時代を過ごした。
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