第1章

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もう、酔っ払いすぎて距離感が測れなくなってるんですね、きっと。 暗いダーツスペースだから良かったものの。 明るかったら、パンツ見えてたからね。 もう一度言わせてもらいますが、結構名前の知れたラウンジのママですから。 サボテンはトゲがあったみたいで、背中が痛いと言っている。 見ると、素敵な黒のレースのドレスが、ビジューが取れて背中の部分がトゲに 引っかかって破れていた。 あらー。 けど、二度もひっくり返った自分がおかしいのか、 「破れてる。」 と言ったら、またゲラゲラ笑い出した。 「これ、バレンチノなのにー」 と翔子さんも、一緒になってまた大笑いしている。
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