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秋「さーさーのーはーさーらさらー♪」
秋也が酷く懐かしい歌を口ずさみながら、春樹の創造した笹をわさわさ揺らす。
その枝には、星や提灯を模した紙製の飾りが吊るされていた。
秋「よしできた!我ながら完璧!」
出来栄えに満足したらしく、得意気な顔で大きく開かれたバルコニーの扉をくぐって部屋に戻ってくる。
本来寮の部屋にはついていないはずの広いバルコニーは、今日のために春樹が創造したものだ。
部屋の中では、春樹が創造した折り紙を縦長に切り分けているところだった。
それも創造してしまえば早いだろうにと思ったが、楽しそうな春樹を見ているとどうでもよくなってしまった。
春「よし、これくらいでいいかな」
春樹のほうも終わったようだ。
あとは自分の担当分だけか。
凝って星形に切った人参を、金糸卵を散らした上に飾り付ける。
あとは茹でたむきえびとサーモンをのせれば完成だ。
人参の皿を置き、えびの入ったボウルに持ち替えたとき、ぱたぱたと二人ぶんの足音が台所に入ってきた。
春「夏彦ー、できたー?」
秋「お、えびだ!もーらいっ」
夏「あ、こら!つまみ食いすんな!」
秋「痛い!」
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