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「まおうー」
「ん?」
「俺のキャラデザ、サナギ猫さんが描いてくれたぜー」
「どれ。……おお、かっこいいな」
「そりゃ、勇者様だからな」
「最近はどちらかというと農夫だけどな」
「倒す相手がいないからいいんだよ。倒すべき悪がいなきゃ、勇者なんている意味ねぇだろ」
「……俺は一応魔王なんだがな」
「お前はいいんだよ。世界征服に興味ねぇだろ?」
「当たり前だ」
「な?だからいいの」
「そうか」
「ああ。それに俺料理とか壊滅的だから、お前がいなくなると飯が食えなくなる。お前の美味い飯が食えなくなるのは困る」
「……そうか」
「ん?どうした?」
「いや…なんでも」
「そうか?あ、ちなみに今日の夕飯は」
「ああ。さっきお前が収穫してくれた野菜でカレーにしようと思っている」
「まじか。やったぜ。今回は豊作だったからな」
「今日は食後に氷菓もあるぞ」
「珍しいな。楽しみにしてる」
「おう、任せろ」
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