すべての始まり

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 彼女の名前は、安藤麻悠。俺が小学生のときからの幼なじみだ。正式にいえば、彼女の両親が引っ越してから、と言うべきだろうか。その頃から偶然にも俺らの両親同士が知り合いで、家が隣同士だったのが運命だったのか両親共に仲が良く、俺らはそのときから毎日遊んでいて、時には喧嘩して、だけどすぐに仲良くなって、一緒に悩んで一緒に励ましあった。小中高とずっと同じ学校で、たまにすれ違い、色んなことがあった。  高校を卒業してから俺は大手建設会社へと就職、麻悠は推薦入学へ短大とお互いに進路は違った。でも、卒業前に俺達は「麻悠が短大を卒業したら結婚する」という約束を誓い、俺達はついにその約束を今日果たす。  そう、今日は俺達の結婚式の日―つまり、俺らは今日から家族になるんだ。
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