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カルネアデスの舟板
古代ギリシアの哲学者、『カルネアデス』が出したと言われる問題。
海で船が難破し海原に投げ出された男が、浮かぶ板きれに掴まって辛うじて生きながらえていた。その近くで溺れかけていた別の男が自分も板に掴まろうとしてきたが、そんなことをしたら板は沈み、自分も助からないと考えた最初の男は、二人目が板に掴まることを拒否。もがく二人目の男を突き飛ばして身の安全を図った。
自身の命が危険に晒されている時には、他者を見殺しにしても構わない…これは、現代法律の緊急避難の項目に、今も存在する考えである。
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