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幾ばくかの静寂。
それを破るのはやはり遥斗で、
「ここにはお前を傷つけるものはない。」
少女を抱き締めたまま囁く。
その声音は絶対だというかのように落ち着いている。
「大丈夫だ。」
たったそれだけ。
それだけで少女は落ち着きを取り戻していく。
「洸出てろ。」
洸は何か言いたげな顔をしたが、それが最善ではないことを、今必要なことを、医者であるからこそわかる。
「あぁ。」
道具はすべてそのままに洸は部屋から出ていった。
残るは今だ抱き合う二人のみ。
さらにそれから数分、
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