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「それじゃこの剣について少々説明をしよう。刃にはこの兄ちゃんが持ってきた緋緋色金を使っている。この緋緋色金というのは特殊な金属でな、見て分かるように鏡のように美しい。俺もここまで美しくなるとは思わなかったよ!」
おじさんは刃に写った顔を見る。
「そして切れ味は最高だ。刃毀(はこぼ)れの心配もないだろう。硬度、軟性、共に言うことなし」
おじさんが剣をアムルシャスへと渡す。
アムルシャスは丁重に受け取り軽く振る。
シュン!
「ふむ。重さも調度良いだろう。それに美しいデザインだ。」
柄は光沢のある青緑。柄頭には白い宝玉が埋め込まれている。
鍔は十字で青銅色。握りにはシルクを使っているため純白。
「満足してもらえたようで良かったよ。でもまだあるぞ。その剣の鞘だ」
ガチャ
おじさんが別の風呂敷から鞘を取り出した。
「ほら、華ちゃん持ってみな」
ローリエがおじさんから鞘を受けとる。
鞘は重みが感じられないほど軽く作られていた。
軽く作られているわりになかなか丈夫そうである。
質もそうだがやはり驚いたのはデザインだ。
鞘は白を基調として碧で水鳥の模様が描かれている。
この水鳥はアムルシャスとローリエが湖で見た鳥を模している。
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