第一章

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生成、そしてバレットが表示されていた。テスト時代には存在しなかったスキルがクラス<アーチャー>だけに追加されている。更にその下には「三つすべてを選ぶことが可能です」、と表示されていた。よくわかんないので、とりあえず全部選ぶ。そのあと、<アーチャー>の新スキルに慣れる為にフィールドへ続くゲートに向かう。ゲートに向かう途中、この新しいスキルはどうやって使うのだろうと考えていた。 「投影ならまだわかるんだよなあ・・・」 この単語は何度も聞いたことがある。何故ならこのゲームは、人気アニメの <フェ〇ト>を一部導入しているのだ。更にボクはこのアニメが昔から好きなのだ。なので、父さんがボクの好みに合わせたのだろう。実際、ボクがテスト時代に感じた高揚感は主に<フェ〇ト>の世界に来たような感じがしたからだ。でも、この三つのスキル、投影、瞬間武器生成とバレットは存在しなかったのだ。そんな時ふと思った。 「正式版になったから新しく追加されたんだろうなあ」 そう小さく呟く。そして、ゲートの前に着く。 「よし!じゃあ、モンスターを狩りますか!」 そう言いながら、ゲートを潜る。 フィールドに出て僅か五分。目の前には沢山のMobがいた。 「うわ~。結構数が多いな~」 全体を見渡す限り、約三十体はいるだろう。今のレベル(レベル1)ではこの数を相手するのは、ほぼ不可能だろう。そんな時、 「バレットを使えば何とかなるかな?」 移動中に新スキルを確認したところ、バレットはMPを消費して魔力弾を生成してそれを対象に飛ばすことができるスキルらしい(一度に複数体倒すことも可能)。でも、難易度が星五というとんでもなく難しいスキルらしい。残りの二つは星四だ。ボクは、簡単な方ではなく難しい方からマスターするタイプだ。なので、まずはバレットを使いこなすことを優先する。 「一体でもこっちに気付いたら一斉に襲ってくる。なら、その前に倒せば何とかなるかな?」 そう思った瞬間、Mobモンスターの<ボア>が気付いたらしく一斉にこちらを向いて一斉に襲ってくる。 「わあああああ!!」 そう叫びながら街とは反対方向の北へ向かって全力疾走する。 「「「「「ブオオオオオオ!!!」」」」」 三十いる<ボア>が雄叫びを上げながら追いかけてくる。 「このままじゃあやられちゃう!!」 そう思ったと
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