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「私ね。正和君は裏表ない人だと思ってた」
「ハァ?」
「正直、私も朝から最悪。仲が良いって思ってた両親のどっちにも恋人いたし、パパなんてその相手と結婚するって言い出すし。何が何だか分からなくなっちゃって・・・」
そう言ってポロポロと涙を零し始めた。何でかその姿を可愛いなって思って見ていた。そして、それを言ってしまいそうな自分に驚いた。さっきまでマドカにムカついていたのに・・・。
「・・・嫌なことがいっぱいありすぎてどうしようって思ったら、正和君の顔が浮かんでた」
「俺の顔?」
「そう。いつも見てた。柊さんと付き合ってるって知った時は悲しかった。あんな子のどこが良いんだろう?て思ってた。好きになったらダメだって思ったんだけど・・・」
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