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だが、疲れているのだろう、鏡はまた眠りについた。
私は伺うように鏡の寝顔を確認し、ホッと息を吐き出す。
私は音を立てないように注意して
体を少しだけ横にずらし、鏡の寝顔を見つめた。
『・・・そうか、私がここを使ってしまったから・・・』
鏡の寝る場所がないのだ、という
当たり前のことに、今更、気がつく。
あんなところで眠ったら、体が痛いのではないか、とか
居候のくせにこんなに広いベットで眠っていいのか、とか・・・
いろんな考えが、湧き出ては消えていった。
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