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はぁ・・・、と深くため息を吐き出すと
鏡の身体がビクッと動いた。
僅かに彼の瞼が動いているのが分かる。
私は咄嗟に寝返りを打ったように、
鏡に背を向けて、シーツを被った。
少しすると、
ギシッと音を鳴らし、鏡が立ち上がったのが分かる。
間近に立った鏡はそっと私の頭を撫でて、優しい声で呟く。
「・・・・・・・・・・・・ゆき・・・」
何分か、鏡は私の傍にいて、静かに部屋を後にした。
その間中、
私の心臓は寝たふりがばれてしまうのではないか、と思うほど
バクバクッと大きな音を立てていた。
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