3学期

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冬休みもあっという間に終わり、学校が始まる。 「実桜ーおはよ!」 「おはよ!」 加奈が下駄箱のところにいて挨拶される。 「あれ?バスじゃなかったの?」 いつもバス通学の加奈はもうとっくに来ているはず。 「えへへ、春樹さんに送ってもらっちゃった」 そっか、昨日お泊まりするって言ってたっけ。 「ねぇ、クリスマスにしたんでしょ?どうだった?」 「ど、どうだったって…幸せだったよ」 すでに加奈にはクリスマスにあった事を報告済み。 「だってさ~ゆき君」 「え!?ゆき!?」 加奈は私の後ろを見て言っている。 私は恐る恐る振り返ると、私の後ろで上靴を履いているゆきがいて… キャー!!今の聞かれた? 「おはよう、実桜」 「お、おはよ~」 私はハハハ~と笑って誤魔化す。 ゆきと会うのはクリスマスに会って以来だ。 「今日バイト終わる頃に迎えに行くわ」 「あ、うん!」 ゆきはそう言うと階段を上がって行く。 「まったく…ホントに実桜としか話さないよね~」 「そうかな~?加奈が変な話、ゆきに振ったからじゃないのぉ?」 私達は話ながら階段を上がり、教室に入る。 クラスのほとんどの人が登校していて、みんなワイワイガヤガヤしている。 私は自分の席に座り、鞄の物を出して机にしまう。
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