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「いたーい」
ゆきが私の頬を軽く抓る。
ホントは全然痛くない。
「ったく…」
「ごめん、怒った?」
ゆきがベッドに座り天井を見ている。
手、スリスリはダメなのか…俯いて反省していると…
グイッといきなり手を引っ張られ、勢いでゆきの膝の上に座ってしまい…
背後からギューっと力強く抱きしめられる。
な、な、な、なになに!?
「…次、そうゆう事したらベッドに押し倒すからな…」
耳元で囁かれ、ゾワゾワっと背筋が伸びる。
そ、そうゆう事って…スリスリした事ですか?
てかベッドに押し倒すって、押し倒してなにする気!?
ま、まさか…加奈が言っていたアレですか!?
私の頭はパニックになり真っ白になる。
て、てゆぅか、いつまでこの状態でいる気ですか…?心臓が持ちません!
「…離してほしい?」
離してほしいようなほしくないような…複雑な気持ち。
でももうやっぱり無理無理ー!!
コクッコクッと頷き、ゆきの方をチラッと見る。
ち、近い…そしてイケメンすぎてヤバイ…。
「…やっぱりもう少しこうしてよ?」
ひぇぇぇー!マジですか!?
「ホント実桜の百面相、可愛いなぁ」
や、やめておくれ…近すぎて息をするのも苦しいよぉ~…。
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