いじめ

3/4
前へ
/160ページ
次へ
「加奈…?」 私はドアに耳を当てる。 「…なんか…ムカついたんだよねー、実桜の事知りもしないで悪口いいやがって…」 …やっぱり私が原因だ…。 ガチャっとカギの開く音がしたので、隼人君がドアを開ける。 そこにいたのはふわふわの髪をした加奈ではなく、髪をバツバツに切られ、顔が腫れている加奈が立っていた。 「か、加奈!加奈ー」 私は加奈の姿にショックを受け、加奈を抱きしめる。 加奈の大事な髪が…加奈の綺麗な顔が…私のせいで…。 私の後ろにいた、ゆきと隼人君は何も言わず…いや、何も言えずに立っていた。 「ごめんね、ごめんね加奈」 私の目から涙がボタボタ落ちていく。 「実桜が謝る事じゃないよ、私が勝手にムカついただけだから」 「…もう、大丈夫だから。お願いだからもう、やめてよ加奈…」 「大丈夫じゃないでしょ!?きっと実桜にもこうゆう事やってくると思う」 「大丈夫だから…」 私は涙を拭い、加奈の腕を掴み保健室へ連れて行く。 「ゆき、連れてきてくれてありがとう」 「実桜…?」 「先に教室戻ってていいよ?隼人君も」 私は2人にそぅ言うと加奈と保健室に入り、ドアを閉める。 保健室の先生は加奈を見て驚き、パニックになっていた。
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加