39人が本棚に入れています
本棚に追加
冬休みに入るとすぐにクリスマスがやってきて、ゆきと桜林公園で1時に待ち合わせしている。
今日は加奈にお洒落しなさいよ!と言われ、はりきってブラウスに膝丈のスカートを履き、コートを羽織りブーツを履いて、いつものベンチの方へ向かう。
まだ12時半…ちょっと早かったかなぁ…。
ベンチに着くと、ゆきが座って本を読んでいる。
「早いね~ゆき」
私に気付いたゆきが本を閉じて私を見る。
「早く会いたかったからね~」
また嬉しい事を言ってくれる。
今日のゆきは、ジーパンにカーキ色のモッズコートを羽織っていて、とても似合っていてカッコイイ…。
私よりお洒落なんじゃないかと思う。
「寒くない?」
「うん、大丈夫だよ」
「じゃあ、天気いいし少し公園散歩しようか?」
「うん!」
ゆきは本を鞄にしまい、立ち上がると私の手を握る。
「実桜の手つめたい」
「ゆきの手あったかい」
クスクス2人で笑いながら公園内を歩き出す。
やっぱりクリスマスだけあってカップルが多い…夜になるともっと増えるのかなぁ~。
ゆきを見ると太陽の光で眩しそうに目を細めていて…カッコイイ…。
ずーっと見ていられるなぁ~イケメン君は。
最初のコメントを投稿しよう!