3学期

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ーーーバイト中、恵美子さんが家でも出来る美味しいコーヒーの淹れ方を教えてくれる。 始めはコーヒーの味とか興味はなかったけど、ゆきがコーヒーを飲みに来てから興味が出てきた。 「うん、上手!お店のもやってみる?」 「はい!是非是非!」 私は嬉しくて楽しくて仕方なかった。 カランカラーンとお店のドアが開く。 ゆきだ。 「いらっしゃいませ!どーぞこちらへ」 席を案内し、窓際の席にゆきが座る。 「ご注文は、何に致しますか?」 「じゃあ~コーヒーホットで」 「かしこまりました」 ペコっと頭を下げ、厨房に行くと… 「実桜ちゃん!コーヒー淹れてみたら?」 「え!?いいんですか?」 「さっき練習で上手に出来てたし、イケメン君に淹れてあげたら?」 「ありがとうございます!」 私は厨房へ行って練習通りにコーヒーを淹れる。 厨房の人達も褒めてくれる。 私は自分で淹れたコーヒーをドキドキしながらゆきの所へ持っていく。 「お待たせしました」 コーヒーをテーブルの上に置き、ゆきが飲むのを待つ。 「ん?」 ゆきは私がその場から動かない事に不思議に感じたらしく、首を傾げる。 「コーヒー飲まないのかなぁ~と思って」 「なんで?毒入り?」 「ち、違うよ!」 「ハハ!冗談だよ」 そう言ってゆきがコーヒーを一口飲む。
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