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ーーーバイト中、恵美子さんが家でも出来る美味しいコーヒーの淹れ方を教えてくれる。
始めはコーヒーの味とか興味はなかったけど、ゆきがコーヒーを飲みに来てから興味が出てきた。
「うん、上手!お店のもやってみる?」
「はい!是非是非!」
私は嬉しくて楽しくて仕方なかった。
カランカラーンとお店のドアが開く。
ゆきだ。
「いらっしゃいませ!どーぞこちらへ」
席を案内し、窓際の席にゆきが座る。
「ご注文は、何に致しますか?」
「じゃあ~コーヒーホットで」
「かしこまりました」
ペコっと頭を下げ、厨房に行くと…
「実桜ちゃん!コーヒー淹れてみたら?」
「え!?いいんですか?」
「さっき練習で上手に出来てたし、イケメン君に淹れてあげたら?」
「ありがとうございます!」
私は厨房へ行って練習通りにコーヒーを淹れる。
厨房の人達も褒めてくれる。
私は自分で淹れたコーヒーをドキドキしながらゆきの所へ持っていく。
「お待たせしました」
コーヒーをテーブルの上に置き、ゆきが飲むのを待つ。
「ん?」
ゆきは私がその場から動かない事に不思議に感じたらしく、首を傾げる。
「コーヒー飲まないのかなぁ~と思って」
「なんで?毒入り?」
「ち、違うよ!」
「ハハ!冗談だよ」
そう言ってゆきがコーヒーを一口飲む。
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