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ど、どう?
「うん、美味しい」
はぁ~良かった~。
私は肩の力が抜け、嬉しくて顔が緩む。
「もしかして実桜が淹れたの?」
「えへへ~」
「プッ…顔が緩んでるぞ!」
ゆきは私の緩んだ変な顔を見て、笑いを堪えている。
嬉しくて嬉しくて飛び跳ねたい気分。
それからバイトの終わる時間になり、お店の人達に挨拶をすませお店を出る。
ゆきがお店の前に立っている。
相変わらずイケメンですね~。
「おつかれ」
「お待たせ」
ゆきは私と手を繋ぐと、公園は寒いからと言う事で私の家に行く事に。
うちに着き中に入ると、お母さんが「おかえり」とリビングから顔を出す。
「ただいま」
「おじゃまします」
「あら~どうぞ」
私達は二階にあがり私の部屋に入る。
コートを脱ぎ、2人分のコートをハンガーにかける。
ゆきはベッドに座り、私はベッドによしかかり床に座る。
「…涼太のやつ、何考えてんだろうな」
「え?」
いきなり涼太君の話になり驚く。
「金森はあいつのタイプだと思えないし、まだ実桜に未練ありそうだけど…」
まさかいっちゃんと付き合うとは思ってなかったけど…
「私の事はもう諦めたんだよ、きっと」
「…にしても、金森から相談に乗れんのか?」
「いや~いっちゃんに涼太君の事は話せないし断れなかったんだもん…」
「なんか俺まで巻き添いくらった感じだったんだけど…」
「ごめんなさい」
確かに、いっちゃんは私とゆきに挟まれてるから相談するって言ってたなぁ…。
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