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「で、クリスマスの時は幸せだったんだ?」
ニッと微笑み、なにやら企んでいる表情をしているゆき様。
「う、うん…」
加奈に言ったのやっぱりまずかったかなぁ。
「俺も幸せだったよ」
「え?」
思ってもいなかったゆきの言葉に嬉しくなってくる。
「なんかあれからずっと、いつも以上に俺の身体が実桜を求めてて…」
「ゆき…?」
私もそう。冬休み中、ゆきに触れたくて会いたくて寂しかった。
「隣に来いよ」
なんだろう…いつも以上にドキドキしてしまいながらも立ち上がって私はゆきの隣に座る。
あぁークリスマスの時の記憶がよみがえって、ヤバイです!!
「実桜…」
ギュッと抱きしめられ、一気にフル充電されていく。
これこれ!このぬくもりがほしかった。
私もゆきの背中に手を回し、力をこめる。
離れたくない…。
「前はこれで我慢出来たのになぁ…」
こ、これで我慢出来ないって事ですか!?
またあの時みたいに…
「プッ…なに考えてんの?」
「い、いやいや~なにも…」
「残念だけど、今日は時間ないから続きは明日でもいい?」
「あ、明日ね!うんうん!」
そうしてゆきは帰る事になり玄関へ行き靴を履く。
「気をつけてね」
「おぅ!また明日ね」
ゆきが手を振って行ってしまう。
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