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なにしてるの?
隼人君達と遊んでるんじゃないの?
男の方は苦笑しながら避けようとしている。
「…実桜ちん?」
私は名前を呼ばれ、後ろを振り向く。
「隼人君、どうゆう事?」
隼人君はかなり焦った表情をしながら頭を掻く。
「あの人は俺の姉の友達で、前にゆきがうちに来た時にその人もいて、どうしてもゆきにまた会いたいって言い出して…彼女いるから無理だよって言ったんだけど、今日は誕生日だし1日だけって言われて…」
「・・・・」
そんな理由でゆきは私との約束より、あの人と一緒にいる方を選んだんだ。
「でも、1時間位しか2人で一緒いなかったし、ゆきは何もしてないと思うよ?」
…なに言ってんの?
時間の問題じゃない…。
ズキッ…
「痛っ…」
痛いのは心?
いや、心も痛いけど…この痛みは…
「実桜ちん?大丈夫?」
ナイフで刺された様な痛み…
立っていられない…
呼吸も苦しくなってきた…
「実桜!?」
あ…ゆきの声…
「おい!実桜!」
ゆきの顔…
…どうして女の人といたの?
やっぱり美人のお姉さんには勝てないのかな…
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