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「再発も俺のせいだ…」
え?
私は寝たふりを忘れて目を開けてしまう。
「実桜の病気治すって言ったくせに…、俺が再発するような事したせいで…こんなやつ医者にはなれないよな…」
先生は交通事故みたいな物で咄嗟にくるものだって言ってた…。
確かに心が痛くなって心も苦しくなって…
似てるけど違う。
「…違うよ」
「実桜?」
「たまたま重なっただけだよ」
「いや、俺がそうゆう状況を作っちゃったんだ」
「…ゆきがいたから助かったって先生言ってた」
ゆきがいなかったら私もっと悪くなってたのかな…
私は振り向きゆきの方を見る。
あれ?ゆき…痩せた?
顔色悪くて、げっそりしちゃってる…
いつもと別人の様なゆきに私が悩んでいた事を忘れてしまいそうになる。
ゆき、悩んでたの?
お母さんがずっと謝ってたって…
さっきも先生がゆきの事心配してた…
「ゆき…ちゃんと食べてる?」
私は手を伸ばし、ゆきの頬に触れる。
ゆきは私の手を握り、俯いている。
「実桜…彼氏がこんな俺でごめん…」
ゆきは悪くない…。
「…ゆきがモテるの知ってて付き合ったはずなのに、信じてあげられなかった私が悪いんだよ」
ちゃんとゆきを信じなきゃ。
「実桜は全く悪くないから!」
ゆきは首を振り、私の方を見る。
…やっぱり顔色悪い…
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