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すぐに飲み物がテーブルの上に置かれる。
ゆきはいつもブラックで飲んでいるよね…。
と真似して飲んでみる。
ヴ…
苦い。
速攻、一緒に置いてあるシロップとミルクを入れる。
「ふふふ…」
加奈が不気味な笑いをしているので顔を上げると
「そっか、アイスコーヒーゆき君好きなんだっけ?」
カァァァァァとバレた事に顔が燃えそうに熱くなる。
「…でも苦くてブラックは飲めなかった」
「可愛い、実桜。教えてあげたいわぁ~ゆき君に」
「や、やめて!絶対やめて!恥ずかしい!!」
私は必死にストローでコーヒーをカラカラと混ぜる。
「てか実桜、ホントに体大丈夫なの?」
加奈が急に心配そうな顔になる。
「あ、うん!もう元気100倍だよ~」
「ふふ、アンパンマン?」
「うん!ごめんね、心配かけて」
「ホントだよー!実桜が目を覚まさなかった時、死んじゃうんじゃないかと思っていてもたってもいられなかったよ…」
加奈の目がウルウルと涙目になる。
「加奈…。もう大丈夫だからね」
「もうヤダぁー!隼人のやつもう一回殴りたくなってきたぁー!!」
机に伏せて泣きながら大きい声で叫ぶ。
「か、加奈!隼人くんは悪くないんだよ!?もう一回って、殴ったの?」
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