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隼人くんが店員さんを呼ぶボタンを押すと、すぐに店員さんが来て
「俺、メロンソーダ!ゆきは?」
「アイスコーヒー」
かしこまりましたっと言ってほんのり顔が赤くなっている店員さんが厨房へ行く。
イケメン2人もいたら赤くなるよね。
「ちょっと!なんであんたが隣に座ってるわけ?今日は実桜とトークしようと思ってたのにぃ!」
加奈が隼人くんを睨みながら言う。
「えー、いいじゃん!偶然会えたんだから」
「じゃあお昼おごってね?」
久しぶりに2人の言い合いが見れて嬉しくなる。
「実桜、体大丈夫か?」
ゆきが私にだけ聞こえるように話す。
「うん!もう全然平気!」
「良かった」
ニッと微笑んでくれる。
そして店員さんがメロンソーダとアイスコーヒーを持ってくる。
ゆきはよくブラックでコーヒー飲めるなぁ。
あんなに苦かったのに…。
ジーっとゆきが飲む姿を見てしまう。
そして、いつ見てもイケメン。
「ん?」
視線を感じたのかアイスコーヒーを飲みながら私を見て首を傾げる。
「ううん、へへ」
笑って誤魔化すと、私の頬を軽くつねられる。
「いだーい」
「笑って誤魔化さないで。…なに?」
頬から手を離してもらい、正直に言う事に。
「…よくブラックで飲めるなぁ~と思って…美味しい?」
「あぁ。実桜のところのコーヒーの方が断然うまいけどね」
バイト先の喫茶店のコーヒーはやっぱり美味しいんだ!飲んだ事ないから、今度飲んでみよう!
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