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…私ももっとゆきを信じてあげられるようになりたいな。
さっきも、ゆきが他の女の人と一緒にボーリングしてたら嫌だとか勝手な妄想してしまったし…。
「まぁ、でも春樹さんが他の女と2人でいたら理由はどうあれ凄く嫌だけど…。やっぱり春樹さんは大人なのかな~」
「ふふ、でも加奈も、春樹さんなら分かってくれるって信じてるからステキだよね」
「もう!実桜ったら~」
加奈が顔を赤くしながらパシッと軽く肩を叩かれる。
ゆき…
ごめんね、信じてあげられなくて…。
今、すごくゆきに抱きつきたい。
ゆきを見るとクイズで隼人くんに勝ったのか楽しそうに笑っている。
ゆき、ホントに隼人くんと仲良しなんだね。
私もつられて楽しくなる。
「うちらも何かゲームやろうよ!」
「うん!」
加奈に腕を引っ張られ、お菓子のUFOキャッチャーをやる。
なかなか大きいポッキーが取れずにいると
「へたくそ」
背後から隼人くんが私と加奈に向かって言う。
「あんたも取れないわよ絶対」
「こんなの楽勝だし!俺に任せろ!」
隼人くんが私と加奈の間を割り、お金を入れてUFOキャッチャーをやる。
背後で見ているゆきに気付き、私はゆきの横へ行きピトッとくっつく。
「ふっ…珍しい、実桜からくっついて来るなんて」
そう言われて顔が熱くなり、少し離れようとすると、腕を掴まれ引き寄せられる。
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