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桜子は少し体調が悪かった。
「大丈夫?桜子?」
優子が心配そうに声をかけてきた!
「大丈夫!でも、少し体が…」
優子が桜子の額に手をやると、熱かった。
「熱があるんじゃない!?風邪引いたのかも…!?」
桜子は早退することになった!
卓が心配そうに、桜子を見ていた!
それから、何日か桜子は学校を休んだ。
どうやら、ノロウイルスらしい。
卓はずっと、桜子のことを想っていた。
優子の心としては、複雑だった。
今、恋のライバルがいないチャンスだったが、親友でもある桜子が、容体が悪いのは、あまり嫌な気分だった。
それに…。
それに、卓もあまり機嫌が良さそうじゃなかったからだ!
明らかに、卓は桜子がいないと、調子が悪そうだった。
そんな様子を見ていた、優子は自分が一体何の存在だろう?と懸念した。
私まるで、二人の仲をいがみあってるみたいじゃない!
優子自身そんなつもりはなかった。
しかし、今の二人は目に見えない何かに、結ばれているようだった。
それは、赤い糸か?
優子はずっと、そんなことを考えていた。
それから、また桜子が学校に登校してきた。
優子は安心して、桜子に挨拶した!
「おはよう!もういけるの?桜子!?」
「おはよう!もう大丈夫よ!すっかり良くなったんだから!」
そう言った桜子の顔は少し、頬がこけて見えた。
どうやら、お腹の調子が悪く、もどしたみたいだ!
主人公は中々大変だった!
そんな主人公の桜子は頑張らないといけなかった!
卓も、桜子の顔を見て、安心したのか、ホッとしていた。
なんとか役者が揃い、いつもの学校が始まった。
担任の先生が、教室に来た!
「もうすぐ、定期テストだぞ!勉強はちゃんとしているか?お前ら」
それは、桜子にはピンチだった!
あまり、勉強していなくて、バンド活動ばかり頑張っていた。
優子は勉強ができて、桜子はいつも優子に勉強を教えてもらっていた。
そして、卓は、勉強ができるか謎だった。
授業中は割としっかり、先生の話を聞いているので、ひょっとすると勉強ができるかもしれない。
みんなそれぞれの思惑を胸に、定期テストを迎えていた…。
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