第1章

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桜子は少し体調が悪かった。 「大丈夫?桜子?」 優子が心配そうに声をかけてきた! 「大丈夫!でも、少し体が…」 優子が桜子の額に手をやると、熱かった。 「熱があるんじゃない!?風邪引いたのかも…!?」 桜子は早退することになった! 卓が心配そうに、桜子を見ていた! それから、何日か桜子は学校を休んだ。 どうやら、ノロウイルスらしい。 卓はずっと、桜子のことを想っていた。 優子の心としては、複雑だった。 今、恋のライバルがいないチャンスだったが、親友でもある桜子が、容体が悪いのは、あまり嫌な気分だった。 それに…。 それに、卓もあまり機嫌が良さそうじゃなかったからだ! 明らかに、卓は桜子がいないと、調子が悪そうだった。 そんな様子を見ていた、優子は自分が一体何の存在だろう?と懸念した。 私まるで、二人の仲をいがみあってるみたいじゃない! 優子自身そんなつもりはなかった。 しかし、今の二人は目に見えない何かに、結ばれているようだった。 それは、赤い糸か? 優子はずっと、そんなことを考えていた。 それから、また桜子が学校に登校してきた。 優子は安心して、桜子に挨拶した! 「おはよう!もういけるの?桜子!?」 「おはよう!もう大丈夫よ!すっかり良くなったんだから!」 そう言った桜子の顔は少し、頬がこけて見えた。 どうやら、お腹の調子が悪く、もどしたみたいだ! 主人公は中々大変だった! そんな主人公の桜子は頑張らないといけなかった! 卓も、桜子の顔を見て、安心したのか、ホッとしていた。 なんとか役者が揃い、いつもの学校が始まった。 担任の先生が、教室に来た! 「もうすぐ、定期テストだぞ!勉強はちゃんとしているか?お前ら」 それは、桜子にはピンチだった! あまり、勉強していなくて、バンド活動ばかり頑張っていた。 優子は勉強ができて、桜子はいつも優子に勉強を教えてもらっていた。 そして、卓は、勉強ができるか謎だった。 授業中は割としっかり、先生の話を聞いているので、ひょっとすると勉強ができるかもしれない。 みんなそれぞれの思惑を胸に、定期テストを迎えていた…。
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