白昼夢

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高校の先輩やクラスメートに カッコイイ人はいたけれど、 美人でも可愛くもない私に、 だれも付き合おう、 なんて言ってくれなかった。 男って、 明るくて可愛い子ばかりに チヤホヤする。 このままではいけない、 私、大学へ行く。 行って何かを身につけて、 一芸に秀でたら、 人生、変わるかもしれない。 そう決心した矢先、 父が交通事故で無くなって、 うちは急に貧乏になった。 高校だけは出してやるから 就職しろと、 親戚たちは言った。 母親もだ。 大学の夢、即 消えた。 親戚のつてで、 近所の洋品店で働くことになった。 つまんない、 と運命を呪った。 そんな私に、奇跡が起きた。
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