白昼夢

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近所に住むオジサンが、 17歳の私を好きになって、 キモい! ずっと私を見ていてくれた、 らしい。 キモ! ベレー帽かぶったジイサンだよ。 高校に通う私を、 いつも見ていたって。 そのジイサンは画家で、俳人で、 家にいることが多かった。 温和で人当たりもよくて、 ゴミ捨てもきちんとして、 近所の評判もいい。 夏の終わりごろ、 ジイサンは京橋で個展を開いた。 期間は1週間。 水彩画と俳句を色紙にかいて、 会場に展示、 著書などの即売もするという。 そのうち、行ってあげてもいいなと、 思っている。 そのうち は、 すぐに過ぎてしまうから, 今日仕事が終わったらと思った日に、 ジイサンは、洋品店に来てくれた。
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