第1章

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付き合って半年の優希と夏祭りにきた。 優希はいつも無口。私は一度も好きって言われことがない。だから自信がないの。 優希の本当の気持ち。今日も気合で馴れない浴衣を着てきたのにノーコメントだし。 手も繋いでくれないし。 そんなこと思いながら川端を歩いていると屋台をみつけた。 「何か食べる?」って優希がきくから、ふたりで焼きそばをかうことに。 焼きそば屋さんのおじさんが、注文した私たちをみて可愛い彼女だねぇなんて、お世辞を言った。 そんな時も優希は目を臥せるだけ。 「あんちゃん、彼女幸せにすんだぞ!」 焼きそばを渡されるときさらにからかわれる。優希は気まずそうに照れ笑い。 でも歩きだしたときの一言があたしの耳に届いた。 「………………言われなくても幸せにするって」
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