無限の失恋記

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【第四十五戦 中三の三月】 「なあ、律子。高校は別々になるけど、最後にもう一回だけ告白させてくれよ。頑張ってフラれれば、中学生の間に失恋回数が五十回行きそうなんだ。だから俺をフってくれよ。おねがいだ」 「あんた、本当に病んでるわね……。分かったわよ、ごめんなさい。これでいいでしょ」 「サンキュー、律子」 四十五敗目確定。 【第四十五戦 中三の三月】 「なあ、千里。おんなじ高校に進学するけど最後にもう一回だけ告白させてくれよ。頑張ってフラれれば、中学生の間に失恋回数が五十回行きそうなんだ。だから俺をフってくれよ。おねがいだ。まあ千里には高校でも俺をフリまくってもらう予定だけどな」 「いやよ、もう。あんたをフルのにウンザリしてるんだから」 「そんなこといわないで俺を豪快にフってくれよ」 「だからもう嫌。高校生になったら、私が恋人になってあげるから、コクってフラれるのは止めてね。もう、見てられないのよ」 「へっ……。マジ?」 千里は最後にボソリと一言だけ言った。 「マジだからね」 四十六目で連敗停止確定。 僕は高校で、千里と普通な恋人関係を築く。普通にラブラブだったが、中学生の俺からみたら、予想外の高校生活となった。 幸せである。 【完】
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