プロローグ

3/3
355人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
とうとう生命本能が 手放されようとしたその時、 凛緒の大きな瞳から 一粒の雫が流れ落ちた。 その瞬間、金縛りから解かれたかのように 身体が軽くなった。 半覚醒状態の中、 それでもくっきりと目の前に見えるのは 唇をぺロリと舐め、 にんまりと口角を上げる黒い狼。 「―――――んじゃ、これからよろしくな。“肉奴隷”。」 否、目は笑っていない。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!