page.2

17/25
前へ
/52ページ
次へ
すっかり冷めきったシチューを弱火にかけて、 その間に あるもので簡単なサラダを作る。 ご飯はりったんが炊いてくれていたから、 器に盛る準備万端なのだけれど。 背後にある、 未だ開かずの扉に顔を向けては 「はあ」と息を吐く繰り返し。 あっくんシチュー食べないのかなあ…。 よし!そうです! こういう時は歌を歌って 気分を紛らわせるのが一番なのです! 私はグツグツと音を奏でだしたシチューに合わせて、 ヘラをお鍋の中でぐるぐる回しながら 「ふんふんふん~♪」と前奏を始めた。 「今日の~ディナは~ シッチューなのですー♪ シッチュ―シッチュー チューチュチューチュー♪ ねずみさんもちゅーちゅー シッチュ―シーチュチュチュー♪ チューチュートレインはママが好き~♪ 白いシチューはあっくんが好き~♪ だけどりおは人参が嫌いなのです~♪えいっ!潰しちゃえ! チューチューシッ…」 「ぶ」 っほ???? 小さな音が微かに聞こえて、 パッと後ろを振り向くと いつもと変わらない仏頂面の あっくんが立っていた。

最初のコメントを投稿しよう!

357人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>