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「っそー。
日曜デート誘われて、
帰りにチュ―されて、
流れでイエ―イみたいな」
「…っち、ちゅー!
っな、流れで「イエ―イ」!
…よっちゃん、大人です!!!」
今しがた私の頭の中では、
昔夕方平日5時に放映されていた
海外コメデイドラマ「ヒルハウス」の
ワンシーンがリピート再生中。
ジェシカ:「ハーイ!」
トム:「イエーイ!」
2人:「フゥ―!」
そのままチューしてハイタッチ…。
ジェシカ:「ハーイ!」
トム:「イエーイ!」
2人「フゥー!」
そのままチュ…
「あははっ。
まあ少なくとも
凛緒よりかは大人だな!!!
ってか凛緒だって赤鬼先ぱ…っと」
~~♪
突然の無機質な音が
よっちゃんの話を遮った。
これはこれは、
よっちゃんお気に入り
ロックバンド「ATOM」の
よっちゃんベストトップ1の曲ではないですか。
となると、お相手はおそらく...
「もっしー、翔(かける)―?
っそー、今友達とランチ中~…」
…これは長くなりそうです。
私は休止中の箸を再び動かし、
大好物の自家製卵焼きをゆっくりと
丁寧に頬張る。
ん~~~~~…。
甘くて最高~~~~~~…。
今朝ママに内緒で
蜂蜜を増量しといて良かった!
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