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扉をくぐり、しばらく白い空間を歩くと、外に出た。
光が眩しくて、手を翳すと、青い空や白い雲、黒い龍なんかが、俺に雄大な自然を感じさせた。
、、、ん?
「ゴアアァァァァァ!!」
「うおおおおお!?」
黒い龍は俺に気付き、大きな咆哮を上げた。
俺の予想ではコイツはこの世界での伝説級の龍なのだろう。
だから、コイツは一回倒して使い魔にする。
これは決定事項である!
「早速具現化の力でも使いますか!物質具現化!組成構築!」
そう言いながら手を前に翳すと、手の前に長い柄、鋭い切っ先が現れる。
それは薔薇のように赤い槍。
ゲイ・ボルグ
かの英霊が使った宝具である。
「貴様の心臓!貰い受ける!ゲイ!ボルグゥ!」
「グルァアアアァァァ!!」
黒い龍のブレスを避けながら、高く跳ぶ。
そこで思いっきり体を捻り、槍を投擲する。
地面に突き刺さるかと思われた槍は鋭角な軌道をとり、龍の心臓(は外して胸の中心)を貫いた。
「グルァァァ!?」
龍は強烈な痛みと衝撃に唸り声を上げる。
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