異世界での初めての遭遇

3/15
前へ
/88ページ
次へ
しかし、そこで油断はせず、さらに次の武器を創り出す。 それは一発で戦艦を落とせる兵器。 可能性の獣と呼ばれた機体の主兵装、ビームマグナムである。 黒い龍は口元から火が零れ、今にも吐き出してきそうな状態で、首をこちらに向けていた。 そして、ストッパーが外れたかのように、火が、レーザーのように放出された。 「ファイヤー!」 ビームマグナムを正面に両手で構え、撃つ。 ビームマグナムから放たれた赤いビームは龍が吐き出したレーザーを貫き、龍の捩れた角を一本抉り取った。 龍は苦悶の叫び声をあげながらもこちらを睨みつけ、鋭い鎌のようなのような鉤爪のついた尻尾で薙ぎ払ってきた。 それを高く飛んで避ける。 そこで、天から声が聞こえた。 バカめ!空中ならば避けれまい! 二度目のレーザーが俺を襲った。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

122人が本棚に入れています
本棚に追加