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しかし、そこで油断はせず、さらに次の武器を創り出す。
それは一発で戦艦を落とせる兵器。
可能性の獣と呼ばれた機体の主兵装、ビームマグナムである。
黒い龍は口元から火が零れ、今にも吐き出してきそうな状態で、首をこちらに向けていた。
そして、ストッパーが外れたかのように、火が、レーザーのように放出された。
「ファイヤー!」
ビームマグナムを正面に両手で構え、撃つ。
ビームマグナムから放たれた赤いビームは龍が吐き出したレーザーを貫き、龍の捩れた角を一本抉り取った。
龍は苦悶の叫び声をあげながらもこちらを睨みつけ、鋭い鎌のようなのような鉤爪のついた尻尾で薙ぎ払ってきた。
それを高く飛んで避ける。
そこで、天から声が聞こえた。
バカめ!空中ならば避けれまい!
二度目のレーザーが俺を襲った。
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