Lights seen from underground #2

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気付いた途端、違和感は様々な要因を絡め取り、累増していく。 ゼロさんはさっきから一言も声を発しない。 体型の分かりづらい、ゆとりのあるサイズの服を着ている。 持っているはずのない檻の鍵を持っていた。 お礼の言葉に、らしくもなく優しく微笑んだ。 一つずつを積み重ねていき、私はやっと答えに達した。 (ああ、なるほど。 この人はゼロさんじゃなくて、碧さんだったんだ……)
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