Lights seen from underground #2

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口の中も頭の中も、ゼロさんの甘味でいっぱいにされてしまった頃、やっと満足したのか、唇が離れていった。 けれど私のうなじは捕えられたまま。 鉄格子の間で額同士をくっつけた格好で、動けない。 「ゼロさんは……碧さんのクローンじゃなかったんだね」 眠らされる前の記憶がはっきりと蘇ってきた私は、ぼそりと呟いた。 「全部聞いたのか、碧に」 「うん……」 「馬鹿だよな、碧は。 あいつは恵まれたオリジナルのくせに、俺に劣ってると思い込んでやがる」
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