Lights seen from underground #2

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反対に一人で逃げたとしても、逃亡資金を持たない私が行くあては、友人の家か実家くらいしかない。 すぐに捕まって、連れ戻されてしまうのがオチだ。 なおかつ私を逃したゼロさんにも、相応の罰が与えられるに違いない。 最悪の場合、命を奪われる可能性だってある。 どうにか説き伏せて一緒に連れて行く以外、この哀しい共犯者を救う術はない。 精一杯考えた結果、私はこの単独逃亡計画が頓挫するよう、思い付く限りで唯一の問題提起を試みた。 「ゼロさん、私一人じゃ無理だよ。 お金を持ってないんだから、どこにも行きようがないもの」
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